STORY
なぁ
命日はいつに
なるんだ?
名古屋市熱田区に生まれ育った自由奔放な長男の達也(永瀬正敏)は、ニューヨークで暮らして25年。自身の夢を追い、写真家として多忙な毎日を過ごしていた。
ある日突然、次男・章人(オダギリジョー)の訃報に名古屋へ戻る。自ら破滅へ向かってゆく生活を選んだ弟に、いったい何が起きたのか。圧倒的な現実にシャッターを切ることができない達也。三男(金子ノブアキ)も現実を受け取められずにいた。
「何がアッくんをあんな風にしたんだろう?どう考えてもわからん。」
「本人もわからんかったかもしれん。ずっとそばに、おったるべきだった。」
達也はカメラを手に過去の記憶を探るように名古屋を巡り、家族や周りの人々の想いを手繰りはじめる。
COMMENTS
日本の巨匠監督たちが遺した至芸のように
『名も無い日』は実に優れた作品だ
また演技も非の打ちどころがなく素晴らしい
私は深く心を動かされた...
映画監督 / プロデューサーヴィム・ヴェンダース
『ことの次第』 -- ベネチア国際映画祭(金獅子賞受賞)
『パリ、テキサス』-- カンヌ国際映画祭(パルムドール受賞)
『ベルリン・天使の詩』-- カンヌ映画祭(監督賞受賞)
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』-- 米アカデミー賞(長編ドキュメンタリー部門ノミネート)
2015年 -- ベルリン国際映画祭(名誉金熊賞受賞)
美しく見事に構成された映画だ
そして永瀬さんは最高峰のパフォーマンスを
私の記憶に焼き付けた
彼はなんて凄い俳優なんだろう!
映画監督アレックス・コックス
(『レポマン』、『シド・アンド・ナンシー』)
喪と死に対する感情を
独自のアプローチで表現した
非常にユニークな作品だ
撮影監督エドワード・ラックマン
(『キャロル』、『エリン・ブロコビッチ』、『ヴァージン・スーサイド』)
写真家が作った写真家の映画
永瀬正敏が演じる映画の中の写真家が
いつシャッターを切るかを
息を詰めて見続けていた
写真評論家飯沢耕太郎
見直す度に新しい発見がある
写真家が主人公の映画はたくさん観てきたが
『欲望』(ミケランジェロ・アントニーニ監督作品)以来の深い衝撃を受けた
伝記作家 / 映画史家 / 女優パトリシア・ボズワース
(『炎のごとく - 写真家ダイアン・アーバス』、『マーロン・ブランド』)
悔恨は深き愛を宿主として
あなたの中に生きつづける
写真家 / 文筆家藤原新也
(『東京漂流』『メメント・モリ』)
日比監督は心の奥底に潜んだ"叫び”を
芸術として生み出した
それは原石を磨いていく作業に近い
彼の"明暗法”ともいえる美学は
キャラクターを的確に表現し
俳優たちが織りなす繊細で破壊的な演技に
効果をもたらしている
映画プロデューサージュリアン・ファーヴル
(『フォックスファイア 不良少女の告白』ローラン・カンテ監督、『夜行列車』ディアオ・イーナン監督)
素晴らしい偉業
この繊細な映画にとても感動しました
主人公が辿る孤独で壊れやすく
はかない人生は
コロナの困難な時代に
きっと人々の心に響くでしょう
フォトグラファー / ファッションデザイナー / 映画プロデューサーマリポール
(『DOWNTOWN 81』, 『マリポール・アラマ』)
『名も無い日』はとてもパワフルな映画だ
カタルシスで深遠なる映画は
不確かな現在と過去の痛みを探求していく
心にしみるパフォーマンス
ビジュアル・ポエトリーそして実体験が
精巧に且つ美しく混合している
作品は観客の心に深く刻み込まれるだろう...
映画監督パブロ・ベルヘル
(『ブランカニエベス』)